2013年11月4日月曜日

山下達郎- PERFORMANCE 2013 名古屋国際会議場センチュリーホール

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山下達郎を初めてしっかり聴いたのは確かキムタクのドラマの
主題歌になっていたRIDE ON TIMEで、良い曲だなあと思ったぐらいで
特に掘り下げる事もありませんでした。
それから10年近く、つい最近までは色んなパーティーの
明け方でかかるのを朦朧とした意識の中で聴いている事が多く、
漠然と気持ち良い曲を作る人という印象だけしか持っていませんでした。
もっと言えば青臭いというか。
それがいつの間にかその魅力に取り憑かれる様になり、ベストアルバムである
OPUSを購入して、逃げられない所まで入り込んでしまい、
遂にはコンサートのためだけに名古屋まで行き、そのまま帰って来るという
時間の使い方までする様になってしまいました。

公演本数の割に、そのチケットの獲得難易度は異常に高く、
都市伝説なのではないかと思うぐらい誰もチケットが取れない中で
こういう幸運を掴む事ができたのは、
無職期間中にたまたま一緒にドライブに出かけた友達の友達が
複数本数の公演のチケットを獲得しており、そのおこぼれにあやかれたという
本当に偶然に偶然が重なった上での結果でした。
車の中で山下達郎について暑苦しく語り合っていた事がこんな形で
運を引き寄せる事になるとは。話をくれたアキちゃん、そしてチケットを譲ってくれた
ハセベさんには本当に感謝です。ありがとうございました。

ライブの中身について細かく描写をする事は山下達郎本人も「ネタバレは焼き殺したいぐらい腹が立つ」と言っていたし、
僕の貧弱な語彙ではその感動の1%も伝わらないとの思うので、
細かいレポートはそういう職業の人達に任せたいと思いますが、
それでも1つだけ強く印象に残ったのが、山下達郎の声が30年前と全く同じという事。
これは家に帰って来て、JOYを聴いている時に気づきました。
細かくアップグレードされていたり、変わっている点はあると思いますが
普通に聴いている分には全く同じ。何となく同じというレベルではなく、
本当に同じだと感じるぐらい、高いレベルで同じ。
今まで他のアーティストのライブや、そのライブアルバムを聴いて来た経験の中では
その再現度の高さは恐ろしさすら覚えるぐらいでした。
そして更に驚くのが、そのライブというのが、実に30年前に収録されているものだと
言う事。つまり30年前と同じクオリティを保ち続けているという事なんですね。

こう書くと山下達郎のクオリティが上がっていないと取られるかもしれませんが、
そうではなく、常に同じものを一貫して観客に対して提供し続けているという
一貫性という所が大きなポイントだと思っています。
勿論、ライブとスタジオ作品は違うし、
年月が経つ事に連れて、様々な変化を起こすアーティストもいます。
それに対して否定をするつもりはありませんが、
山下達郎に関して言うと、こういう偏執的とも取れる一貫性こそが魅力だと思うし、
これが今でも第一線で活躍ができている証拠なのではないかと思います。
そして、そういう一貫性こそがプロなんだと思います。

何故山下達郎のライブ(コンサート)チケットがこんなにも取れないのか、
もしかするとこの再現度の高さがポイントなのかな、とも思いました。
一度見ると、また見たくなるし、見たくなるドライバーが手元に存在するというか。

まあ、そんな訳で今はクリスマスイブにある中野サンプラザのチケットを
ひたすら血眼で探しているところです。誰か誕生日プレゼントにくれないだろうか。

そういう恐ろしい事実に気づいた曲。マイクなしのアカペラまで全く同じ。


山下達郎入門に最適なベストアルバム





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