2010年12月12日日曜日

This is it

遂に完成。
ずっと憧れ続けたこの形。一切の妥協無しに行かせていただきました。

もう、この手の話は色んな人に色んな形でずっと言い続けて来たから
今更どまた掘り返して行くのもって所もありますけど、
ピストバイクというモノに乗り始め丁度3年。
どっぷりハマるきっかけになったのは伝説のこのDVDから。
最早何回貼付けたか分からない。



で、その中でもこの人の自転車のフォルムにまさに一目惚れ.


太いアルミフレーム、低く前に伸びたステムに、大きく広がったハンドル。
で、極めつけのHED3。勿論シートも薄く、更にはビンディング。
他にも沢山魅力的なライダーが出て来る作品(というより全員外れなし)だけど、
やっぱりEMIの自転車の醸し出す迫力とセクシーさには勝てず。
加えて、あの太文字で書かれているbianchiのロゴが何よりも
頭の中に強烈にこびりついていたわけです。

だから、EMIといえばleaderに乗ればいいじゃないかという考えもあるかもしれませんが、
個人的にそこではなく、やはり極太アルミフレームといえば、bianchiという
ある意味では独特の方程式が出来上がっていた訳なのです。
多分、MASHが好きな人であればこの方程式に理解を示してくれる筈。

ここに辿り着くまでに2台程乗り継いで、自分なりにその形に近づけるものを
模索してみたりもしましたが、やはり消化不良というか、憧れの気持ちは拭えず。
ぼんやりと欲しい欲しいと考えながらも、既にPISTA CONCEPTは生産中止、
後継モデルとして発表されていたSUPER PISTAはあったものの、
そもそものカラーリングが好きではなかったので反応するまでには至らず。という感じで。

とは言っても、やはりぼんやりとした憧れの気持ちは存在し続け、
ヤフオクのウォッチリスト、ebayのリストにも常に並び続ける
「PISTA CONCEPT」の文字。何度購入寸前まで行った事か。

そんな中で、色々な事が重なって完全に沈んでいた今年の夏、
bianchi USAからまさかのチェレステカラーの発売が発表されました。
色はともかくとして、この極太ロゴの復活。もう、それだけで胸いっぱいでした。
最早迷う暇無く、沈んでる場合ではなく、脇目も振らず購入まで突っ走りました。
その際に協力してくれたNYBには、
本当に大きな感謝です。どうもありがとう。

でもって、その後しばらくの潜伏期間を経て(完全に経済的な理由から)
11月ぐらいから本格的に構築に向けて始動を始めました。
最初はまんまコピーするぐらいの事を考えてたんですが、
色々話をしていくうちに、細かい部分はやはり今の流れを組むというか、
自分なりにしっかりこだわった物を付けて行こうという考えに変わりました。

てなわけでこれがスペックです。特徴的なところは簡単なレビュー付き。
My Bike Bianchi Super Pista Celeste

Frame: Bianchi Super Pista 2010(celeste)
F.WHEEL-HED 3
R.WHEEl : DT SWISS
HUB :Phill wood small(carbonite bearing)
HANDLE-GRIP : EASTON CARBON - STEM :THOMSON X4
SADDLE : SELLA SAN MARCO ZONCOLAN
SEATPOST : THOMSON ELITE 27.2mm
CRANK :BB SUGINO 75
CHAINRING : SUGINO 75 46T
COG : PHIL WOOD 16T
CHAIN : HKK VERTEX BLUE NJS
PEDAL : CRANK BROTHERS

フレームと合わせて憧れ続けたHED3を迷い無くインストール。
リアはVELOCITYで行こうか迷ったものの、
最終的にはDT SWISSRR585+PHIL WOODで。
IMG_2532
DTのこのCNCの入り具合が良いですね。EMIの自転車もCNC入りのリムはいてたからな。

で、思い切ったPhilです。このハブのカスタムが本当にヤバい。
詳しくは知らないけど、この動画の通り。

どこまでも回り続ける。どこまでも。

IMG_2524
青でスモール。控えめな自己主張。

ハンドルはセオリー通りならばdeda pistaなんですが、
ココはlug戸橋で破格で手に入れたEASTONで。完全なるオーバースペック。
オリンピック代表だって使ってんだぞ。
IMG_2522

ステム、シートポストはセオリー通りTHOMSONを選択。
シートも多分最近の流れでは間違いないと言われるZONCOLANで。
薄いながらもなかなかしなってくれてアルミの固さをいい具合に中和してくれてます。
とは言ってもやっぱりクロモリに比べると圧倒的に乗り味が固いですな。アルミは。
その分きびきびと走ってくれてますけどね。

ちなみに、前後のタイヤはHUTCHINSONのなんとか(名前忘れた)をチョイス。
これはBLUE LUGのこだわり担当一押し。その分高かった。
でも、高いだけあってなかなか上品な感じの乗り味。
とりあえずスキッドしても静か。ほとんど音がしない。物足りなさはあります。
そもそもそうやって乗る物ではないのかもしれないけど。

で、今回一番意外性が自分でも高かったのが、これ。
IMG_2521
そう、ビンディング。まさか付けるとは思っていなかった。

最初は普通にトゥークリップ+ダブルストラップの組み合わせを考えていたのですけど
それは元々持ってるし、どうせなら新しい可能性に。ということで。
某大きい人とか、某新婚さんに「世界が変わるよ」って言われましたけど、
なるほど確かに変わりました。踏むのではなく、引き上げるというのかな。
まあ、とはいえやっぱり靴を選ぶのでこれがレギュラーになる事は無いと思います。
でも、反面これで乗ると、またトゥークリップに戻れるかが既に不安。

こんな感じで、ある意味ではクラシック化しつつあるセットに
少し最近の流れを取り入れてみました。

東京はピストを乗るにはかなり世知辛い環境になってきてはしまいましたが、
今回新しく組んでみて、そんな世知辛い中でもやっぱり楽しい乗り物である事を
改めて実感。パーツ選びにしても、組み立てにしても、勿論乗る事にしても。
他のジャンルの自転車にも乗りたい気持ちはあるけど
僕はこいつとしばらく、とことん付き合ってみるつもりです。
それぐらい今回はやりきれたし、妥協ゼロで組上げられたかなと。
というわけで、多分ピストで組むのはこれが最後。
次組むなら違うジャンルで組みたいと思います。
で、その次がいつ来るのかって事で言うと、それは明日かもしれないし、10年後かもしれないし、
もしかしたらずっと来ないかもしれないし。。。。という感じです。
いやあ、本当に我ながら良い自転車を組めたな。

IMG_2527
このアングル、本当に官能的。

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