2013年12月20日金曜日

ゼロ・グラビティ



裏側のストーリーがどうとかよりも、
SFや、宇宙開発に関連した映画のネタが
ちょこちょこと盛り込まれていたのが良かったです。。
本数を見ているわけではないけど、
それでもそれなりに気づく事ができました。
この監督、マニアに向けたメッセージの発信が巧いんですかね。
マニアなら絶対見そうなポイントに、細かくネタを仕込んでる感じが
全編を通してずっとしていて、これはまた繰り返しになるんですが
ストーリー云々やVFX云々を抜きにして、
そこだけでも楽しませる、楽しむ事ができるスタイルなんじゃないかって
少しだけ勘繰ってしまいました。かなり好きな映画となりました。

という事で気づいたオマージュ(ネタバレ含むのでホワイトアウトさせておきます)

・ライアンが宇宙空間に放り出されるシーン(2001年宇宙の旅のHALの反乱シーン)
・ライアンが一時避難した後の胎児ポーズ(2001年宇宙の旅のスターチャイルド?)
└バーバレラへのオマージュと言う声が多いけど、バーバレラを見てないから分かりません。
・エアロック解除・船内へのエントリーシーン(2001年宇宙の旅の舟への帰還シーン)
・NASAのミッションコントロールの声がエド・ハリス(アポロ13のジーン・クランツ)
└一番グッと来たネタでした。NASAとエド・ハリスの親和性の高さ!
・神舟の着陸後の水流(ライトスタッフのリバティーベル7?)
└※着陸した場所が猿の惑星と同じパウエル湖だったそうです。
・ラストシーン(2001年宇宙の旅の猿が道具を使うシーン)

多分、もっと色々とネタが隠されている筈だし、
こじつけようと思えばいくらでもこじつけられるネタがありそうな感じでした。
そういうの好きな人達がこれからもっと掘り下げて行くと思います。
上は思い浮かぶ限りで書いただけなので、裏づけはないです。

映画館で見るか、2Dか3Dか?という点についてですが、
まず、映画館で見たほうが楽しめると思います。ストーリーはシンプルなので、
視覚。聴覚を最大限に活用できる環境の方が、より楽しめると思います。
続いて、2Dか3Dか。についてですが、
個人的には2Dで十分だったんですが
この作品は3Dで見たほうが恐らく楽しめると思います。
そういうのを意識したシーンが何個も出てきたので。

それから、気になったのはタイトルついて。
邦題だと「ゼロ」がついているんですけど、
原題がそれは付いていません。
個人的には「ゼロ」がない原題の方が良いと思っています。
無い方がストーリーとの整合性がより取れたんじゃないかな、というか
ある場合とない場合だと、作品を見る上でのフォーカスが
変わってしまうんじゃないかなと。
で、この場合はそれがネガティブに働いているような。
そんな気がしています。

ちなみに、スピンオフ作品はYouTubeで全編公開されています。
これはまだ少しだけ見ただけなのですが、
本編でも比較的重要なシーンと重なっている話なので、
これを先に見るか、後に見るかで結構印象が変わるそうです。


ちなみにこの映画の細かい裏話は町山さんが色々語ってます
賛否両論ある人ですけど、個人的にはとても好きです。
映画館に足を運ぼうと思う映画は、だいたいこの人が大推薦しているものでした。
丁度良いツボを抑えられているんだと思ってます。

という感想文でした。

0 件のコメント:

コメントを投稿