2010年9月7日火曜日

ケヤキノミチデVol.2

ケヤキノミチデvol.2

2010年のベストディスクは、もしかしたらこれかもしれない。
出会いは三都物語の最終目的地のNYBで、
そこにいた常連の明石の怪人こと、ボブ君が持っていた。
何の気なしに上映会が始まって、見ているうちに、
というよりオープニングで一気に心を奪われてしまった。

ちなみにこの作品はYouTubeにも、Vimeoにも上がっておらず、
そういう意味では最近の映像作品のリリースのセオリー
(動画共有サイトにプロモをアップロードし、話題化→リリース)
という流れを全く取っておらず、事前の情報は全くなし。
且つ、その類のブログ(自転車系)でもほとんど情報が載っていなかった。
載っていたとしても仙台ローカルの情報中心のブログのみ。
つまり、仙台ローカル以外ではほとんど知られていなかったはず。
このいつでもどこでもどんな情報でも手に入る情報化社会の中で
こんなこともあるのか。と、ビックリしたような、得したような。
いずれにせよ、海外ではなく、この日本でこんな作品が出ていたのかと、
単純にビックリしてしまった。

映像自体は、BSの様に凄いトリックのルーティーンが入っているわけでもないし、
F.E.S.Sの様に物凄い坂を下っているわけでもないけど、
全編と通して5DMk2を使って撮られた映像のクオリティはかなり高い。
日本ではこれ以上の映像クオリティでとられたピスト関連の作品はないと思う。

それから、構成の中に空撮が入ったり、インターバル撮影が入ったりするあたりは
MASHやMACAFRAMAの様な海外の名作の雰囲気を通じるものがあるし、
全編で使われているBGMは、この手の作品にありがちなごりごりのHIP HOPや
ハードコアの様な音楽ではなく、MGMTや、果てはシェリルクロウまで入っているので
なかなかの独自の路線を歩んでいるというか、またそこが好きだったりする。

だが、それよりも何よりも最も惹かれたのは仙台の街の美しさ。
それから、自転車に向いているであろう道の感じだ。
道も広そうだし、交通量もそこそこな感じだし、何より気候が良さそうだ。
何とかやりくりして、一度遊びに行ってみたい。

現在販売している場所は恐らくココだけ。

ちなみにこの作品を撮ったETCSATTON氏のアカウントはこちら
そして、インタビューはこちら。かなり興味深い。

※ちなみに前述の通り、映像はどこにも上がっていないので、
見たい人は是非買うことをお勧めします。
全国一律発送1900円という、ある意味投売り価格です。
30分に足らない尺で3000円、4000円する作品も多い中、
この価格は良心的以外の何者でもないのではないでしょうか?

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