2010年10月13日水曜日

Overtaking show



朝霧JAMで極限状態からの帰還、
そしてその後のミニマルテクノの様な
生かされず、殺されずの時間をすごしていた為
リアルタイムでの観戦はかなわなかったものの
一晩明けた後に見た映像と、各メディアは
チャンピオン争いとほぼ同格並列で
あのオーバーテイクショウを絶賛していた。これは異例。

何よりも、鈴鹿でのオーバーテイクのセオリーといえば
前車とスプーンの立ち上がりを合わせ、バックストレートでスリップ、
130Rもしっかり合わせてシケインでの突っ込み
(有名なセナ・プロの接触もここ)

或いはシケインの立ち上がりから1コーナーまでの加速勝負と
突っ込み勝負というのが相場だったわけですが、
(2005年ファイナルラップのライコネンとか)


今年のカムイはそんなセオリーを完全に無視して、
ヘヤピンでの突込みでのオーバーテイクを連発していたわけです。
ゲームでしか鈴鹿を走ったことのない僕が言うのもおこがましいけど、
あれはなかなかできることではない荒業であるというのが個人的感想。

このヘヤピンでオーバーテイクをするためには
その前にあるデグナーというコーナーを
完璧に立ち上がっていく必要があるわけですが、
このコーナーは2009年の路面改修以降F1に於いては鬼門と化しており、
昨年の予選ではこのデグナーでのクラッシュが続出し、
赤旗が振られ中断を繰り返し、当時地上波で生中継されていた予選が
時間内に収まり切らないというハプニングがありました。

つまり、簡潔に言うのならずいぶん難易度の高いオーバーテイクでしたよと、
しかもそれを何度もやるんだから。マシンとの相性が悪いと言われる鈴鹿で。
更に忘れてはいけないのが彼は日本人とはいえ
ほとんどのレースキャリアが海外ということ。
つまり母国とはいえ、鈴鹿の習熟度はそこまで高くなかったということなのですよね。
それであそこまでのレースをやるなんて。。。
あのDCですらコラムで大絶賛。

過去、亜久里、右京と同様のポテンシャルを出したドライバーは確かにいたけど
ステップアップのチャンスをことごとく逃し、結局は並のドライバーとして終わってしまいました。
カムイには是非そうならぬ様、マネジメントにはタフな交渉をしてもらいたいものです。
既に来期ザウバーに残留という発表は出てますが,まだまだ遅くない筈。。。
マネジメントにはマリオ宮川がついているので終了後のウルトラCを個人的には期待したいところ。

チャンピオンシップは、、、韓国の後にでも。

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